ボブゲはいいぞ~

BLゲームのプレイ備忘録

ニトキラ作品 4作品プレイした感想まとめ

~新作が出る前に現在までに発売されているニトキラ作品を全部履修しておかなきゃ!という謎の使命感に突き動かされこの夏で一通りプレイしてみた感想です~(タイトル)

 

 

咎狗の血

タイトルだけは知ってるよ!かの有名な咎血と呼ばれているアレでしょアレ!

というレベルで何も知らなかったこの作品。ニトキラさんのデビュー作で発売は2005年!15年前…!そういやアニメもやってたような…?

今も超有名な豪華声優陣による魅力的なキャラクター、そして美しいイラストにダークで退廃的な世界観のシナリオ、衝撃を受けた幼馴染の変貌、妙に頭に残る監禁お兄さんの登場BGM、弟は受けなの!?という肩透かし、年齢的に犯罪ギリギリな相手、言ってることの10%ぐらいしか理解できない青年等々…

これが咎狗の血・・・!!!

無知というのは恐ろしい。これが原点ですべてのはじまりだったわけですね。

よく見かけるシキティってシキティのことだったんだ・・・。

個性的な攻略対象(+さらに個性的なサブキャラ達)を淡々と相手にする主人公アキラ様。さすがデビュー作の主人公です。

一番好きなENDは同人誌で一番読みたい展開NO.1の「後で攻めに殺されると分かっていても受けの誘惑に負けてしまうモブ」を大量生産するアキラ様の無双ENDでした。シキティを嫉妬の鬼にしてくれてありがとう。彼のルートはどれも茨の道ですが魂の抜け落ちたシキティを看病するアキラの献身ENDもよきかなです。

幼馴染も主人公に対して一筋縄ではいかない難しい感情をだいぶ前からお持ちだったようで・・・内臓ダンスまで発展するとは思わなかったんだ。

そして真相ルートであるNルートを思い出そうとすると木の皮おいしかったかな・・・と思いを馳せてしまい思考が進まない。申し訳ない。

ボリュームは思ったより少なくてサクッとプレイできた印象です。短いプレイ時間ですが内容が全体的に暗くて重めなのでプレイ後は暫く残るイメージ。

とりあえずシキティのことが好きです。

 

 

★Lamento

正直一番しんどかった。何がってこのボリューム満点特大エビフライ定食&ハンバーグプレート&ポテトフライ一皿おまけ付き並みのシナリオの長さ。1週間毎日やっても誰のルートも攻略できないボーイズラブゲームに「フラグは立ってるのにどうして誰とも結ばれないの!?」と眼精疲労によるリタイアとフルコンプへの意地の戦いで非常に苦しんだ作品でした。

ただ・・・ボリューム満点なだけに面白かったんです!!

漂う中二病感をスパイスにサンガとトウガやら悪魔との契約やら壮大なファンタジーをやってのけ、最終的に主人公はとばっちりを受けただけの本当に気の毒だったとしか言いようのない結末でしたが、ビジュアル&猫と人間のミックス設定に最高に萌えさせて頂きましたので、ラメント本編の萌え要素は個人的に猫にあり。

とばっちりの元凶であるコノエのパパと、パパの友達の魔術師の話はまるで甘酸っぱい青春BL漫画を読んでいる気分になりました。が、既婚者を愛してしまった魔術師が拗らせないわけがない。「好き」の一言が伝えられなかったがために子息に嫌がらせをし続け挙句の果てに闇の記憶付きで同一化させられるというオチ。たまったもんじゃねーな!

おいおいそりゃコノエちゃんかわいそうすぎるだろう・・・。と思いつつコノエはコノエでお相手がちゃんとできますのでまぁ・・・悪魔に魂を売らないようしていれば大丈夫ですね。悪魔たちはBAD要員ですが、なぜか憎めない・・・。悪魔同士のアレコレも色々と想像してしまいますたぶん淫魔は悲哀の悪魔が好き

さて猫萌についてですがライルートでニャンニャンした後の「コノエちゃんの毛づくろい」をルーティーン化した彼は偉大だなと思いました。欲を言うならスチルが欲しかった。ぐっ・・・想像しただけで萌える。ニャンニャンと毛づくろいは2つで一つ。ライルートは毛づくろいだけで萌えられますね。

バルドさんはまさに「年の差」CPなんですがコノエちゃんが10代後半だとしてもバルドさん40代だとしたら20歳以上年の差がある訳で・・・。あっなんか背筋に冷たい風が・・・。ただ立ち絵のバルドさんのニコッと笑った顔がめちゃくちゃ猫顔で可愛いです。むしろニャンニャンされててほしい。

アサトルートはちょっとシリアス寄りかなぁと思いました。ライ、バルドとは過去を乗り越えて進んでいくエンドでしたがアサトは乗り越えるというより一緒に背負ってくようなエンドで、重さのある話だったかなぁという印象です。頑張ってくれ・・・。

 

 

★Sweet pool

う~~~ん確かにこれはパッケージの通り愛でも恋でもない―――!

公式で「異色」と謳っているだけある。

本能に惑わされ、運命に従うしかない高校生たちの特殊な生き様は、見ていてやっぱり辛くなります。彼らが普通の高校生だったらなぁ・・・関係性もお互いへの感情も違っただろうになぁ。運命とは残酷だな・・・。

エンドがあるキャラが3人いて、そのうち2人はなんとBADしかない、というか攻略という概念がそもそも無い。要は哲雄くんとどう終着するかでエンドが分かれますが、それがどれも切なさを残すラストで、喜びや嬉しさを感じられないんですよね。なんだか憂鬱な気分になる・・・俗に言う5月病ってこれの事?

血だ内臓だ生理だ脱〇だなんてコメントを見てからビクビクしてましたがグロ方面はそこまでモロでは無かったです、おっといけね、レバーのパックをひっくり返しちまったぜ~程度のスチルです(震)

咎狗同様数日でフルコンプできました。選択肢が斬新で説明書を見てなかった私は「どうすればいいの?!」と画面上で血管をドクドクさせながらしばらく狼狽えてました・・・。

入院した睦と和解したシーンでちょっとだけ救われて涙がホロリしそうになり、その後最終ラストに辿り着くために何度も善弥の死亡シーンを通ってしまいフルコンプしたいだけなのにどうして善弥がこんなひどい目に合わないといけないんだ・・・私のせいじゃん・・・と本格的にべそをかきながら攻略を見た思い出。BLゲーム下手くそか?

プールのシーンはスチルも美しかったですね。愛でも恋でもないかもしれませんが、蓉司が哲雄を助けたい、一緒に居たいと心から願う気持ちは確実にそこにあって、タイトルのsweet poolってこれか・・・と胸が詰まる思いでした。

 

 

DRAMAtical Murder

100%主観の問題ですが瀬良垣蒼葉が攻めを攻略するというより攻めが瀬良垣蒼葉を攻略しているゲーム にしか思えずどのルートでも毎回「ハァッ・・・蒼葉ッ!!!可愛いよっ!!!」とモブおじさん並みに鼻息を荒くしてプレイしてました。

蒼葉くんは元ヤンでギャルでどんな人とも仲良くなれておばあちゃん思いで寂しがりだけど明るくて貞操観念が緩くてスケベな今までのニトキラ主人公ズとは一線を画した陽キャ受けでした。表には出てこないもう1人の蒼葉がダークサイド担当で、彼もまぁ言ってしまえば蒼葉くん(陽担当)のことが好きなので実質蒼葉×蒼葉も完成すると。盛り沢山ですね。

5人分のルートがあり歴代最高の人数を誇る(?)ドラマダですが、こんなに攻略人数居たら数名はちょっとな~って人がいるかもしれないな~なんて心配は吹っ飛び、全員が蒼葉とベストカップなので、ドラマダに関してはめちゃくちゃハマりました。無印はミンクルートだけウ~ム・・・な終わり方でしたが、FDとドラマCDで株が爆上がりしましたね・・・。FDとドラマCD合わせたらミンクルートが一番好きかもしれない・・・。でも応援したいのはクリアだし、紅雀は色んな意味でずるいし、ノイズは男の覚悟を決めて物凄い勢いで格好良くなったし、蓮は犬だし・・・。

いっそのことミズキになりたい

蒼葉くんの友達ポジションとして半永久的に蒼葉くんの生涯を観察できるわけじゃん。最高すぎる。逆に変な扉開きそうだけど・・・。

 バッドエンドはそれなりに血みどろですがそれを上回るハッピーエンドの満足度。前3作品と比べると一番ハッピーエンドらしいラストを迎えてます。でもやっぱリコネとドラマCDありきなのは否めない!3種全部合わせてドラマダ!面白かった!

 

☆★☆

 

以上ニトキラ4作品へのデカイ独り言でした。

人に勧めるなら絶対にドラマダを推したい。一番取っつきやすい世界観で気軽にプレイできる割には四肢切断かましてくるキャラや獣姦要素もあったりで陰から陽まで楽しめる。BADがネックかな~って心配もたぶんプレイしちゃえば気にならない(断定)

スイプーは没頭するとモヤモヤとすっきりしない陰鬱な気分になるので、プレイする人とタイミングを選ぶゲームだなって思いました。

咎狗、ラメントも面白かったんですがとにかくラメントは時間がかかる。サクッとプレイならまずは咎狗!でしょうか。

ニトキラさんは各作品クロスオーバーのドラマCDやらCP無しの派生CDがあったりして色んな方面から楽しめて良いですよね~。元が大きい会社だから…。

これで新作までの準備は整った。スロダメ楽しみだな~。