ボブゲはいいぞ~

BLゲームのプレイ備忘録

コイビト遊戯 プレイ感想

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ずっと名前だけ聞いたことのある状態だったコイビト遊戯。ゲーム屋で見つけたのでこれも何かの縁かもしれない…!?と唐突に思いプレイしてみました。

結果、もっと早くプレイしていればよかった~!と悔しくなるぐらい、楽しませてもらいました…。笑った笑った。

テーマは「変態」とのことですが、謎のフェロモンを垂れ流す主人公、裕太くんの色香にやられた攻めどもが、キレ散らかしながら鼻息を荒くするさまは確かに変態くさい! プレイ的には凌辱・獣姦・輪姦・女装・飲尿(プレイの内には入らないかも?)・バニーちゃん(!)・3P・監禁等々、思いだす限りでも色々あります。それぞれの攻めがそれっぽい特殊性癖を晒してくれますが、それに順応してしまう祐太くんもかなりのもの。

友達だと思ってたクラスメイト(+実兄)のダークサイドに足を踏み入れたら、なんだかすごいことになってしまった可哀想な主人公。プレイし始めて、素直に進んでいくと大抵ハッピーエンドになりましたが、これがなんだかズッコケるようなあっけないラストで、「こんなもので終わるはずがない・・・」とある意味ハッピーエンドで恐怖を覚えるという調教ぶり。

そこはやはりピルスラさんなのでダークサイドなエンドが多数存在するらしいことが判明し、安心しました。

何がハッピーで何がバッドなんだか、よくわからなくなってくるこのゲーム。

攻めの愛情表現がみんな歪み過ぎていますが、なんやかんや攻めの心の中にも寂しさや純粋さも見えたりするので、今後裕太くんと一緒に過ごしていくうちに歪みを正していってほしいなって思いました(願望)

 

 

【登場人物】

 

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藍川裕太/主人公

有名な声優さんで開口1番びっくりしました。

素直で単純で流されやすく、なんか首筋からいいにおいがして男を惑わす生粋の天然受け。

どういう力が働ているのか不明ですが、どんなに過激なラストでも絶対に頭の右サイドにつけられたヘアピンは取れない。 奴隷になろうがペットになろうが取れない。

一瞬で前○腺が開発された主人公の中の主人公。

女の子のような可愛らしい見た目をしていますが、攻略対象によっては裕太攻めもあってテンション上がりました。

 

 

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藍川周平/主人公の兄

この方のブチ切れ声は迫力あって怖いなぁ~。裕太くんが激怒した兄の前で委縮してしまう気持ちも分かる。

弟が可愛くて可愛くてしょうがなくて、裕太くんのこと以外はすべてどうでもいいと言い放つブラコンモンスター。

攻略対象の中で唯一の年上なため、経済力と束縛力で裕太くんを締め上げます。

 

 

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廣瀬諒/主人公の幼馴染

ブラコンモンスターを目の敵にしており、このコイビト遊戯の発端を作り出したナイスボー…イ。

周平に負けず劣らず裕太♰命♰のよきお友達。

 

 

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滝沢蓮/同じクラスの不真面目なお友達

裕太は友達だと思っていましたが彼は「俺に友達なんかいない!」と逆切れしながら否定します。

スゲー高級そうなマンションに住んでる。

 

 

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櫻井啓寿/同じクラスの仏頂面で何考えてるのかよく分からない友達

この喋り方でナレーションされたらチャンネル絶対変えるだろうなって思います。

私服のシャツとズボンの模様…セットアップなんでしょうか。

 

 

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芳賀伊吹/同じクラスのスポーツ万能なお友達

猪突猛進で探求心がすごい。

小さき動物を捻りつぶしそう。

 

 

○和泉澤大貴/櫻井の幼馴染

立ち絵から漂う悪役感。

最初から怖い。

 

KOKI/滝沢のモデル仲間

この見た目な上に犬野さんのオネェ喋り最高に笑いました。

絶頂の時の「ハァァ~~~~ン!!!!」がオネェ声なのにドス効いてて、聞いてるとなんか元気出ます。

 

 

主人公の裕太くんは、両親と離れてアルバイト漬けの一人暮らしをしていましたが、そこへ兄の周平が北海道から都内への転勤で、「一緒に住むから」と上がり込むところから話がスタートします。

兄と同居してアルバイトしなくて良くなるならいいのでは・・・と思いきや、この兄が大問題で、異常なまでに干渉してくる。

特に裕太のアルバイト先に「今日でうちの裕太は辞めますから~」と挨拶して回ったり、お弁当渡すために高校まで入り込んで、クラスメイトに「どうも裕太の兄です~」なんてまた挨拶回りをしたりと、鳥肌が立つような過保護ぶりを見せます。怖い。財布も通帳も取り上げられ、困憊した裕太に、事情を知っている幼馴染の諒が、なんなら反発してうち来ない? と提案して、それに乗ることに。

成り行きで恋人だからと嘘をついたためにそれを学校でも突き通さなければならない事態に…。

まるで諒のためのシナリオか!?なんて思いましたが、諒と付き合ってる設定が学校中に広まったおかげで、実は虎視眈々と裕太を狙っていた獣たちが目を覚まします

そのまま一直線に諒ルートに入れば、多少の束縛には目を瞑ったとして、幼馴染だけど実はずっと前から好きだったんだ~的な青春ドラマが味わえます。けれど…垣間見える諒の異常なまでの周平嫌い…裕太への執拗なおせっかい…まさか諒、NTR展開で本性が開花されるのでは!? と個別ルートを終えた時点で戦慄きました。(ちょっと違いましたが)

最初から裕太のこと好きっぽいなぁと伺える諒・滝沢を基盤に、選択肢を浮気しながら選んでいくと、マルチバッドエンディングが楽しめる仕様でした。二股に平穏は訪れないけど面白い。こういうのボブゲでもっとやりたい。

問題の兄ルートは同級生組を終えると攻略可能になりますが、結論としては「周平、お前もか…」という感じです。二股じゃなくても平穏は無い。

 

【プレイ順】

諒→滝沢→櫻井→芳賀→周平

 

以下個別感想です。

 

【諒】

裕太の危機管理能力のなさにいつも肝を冷やし、心配でしょうがなくて守りたくて、そんな裕太にずっと前から恋心を抱いていた諒。基本は健気で一途で可愛いですが、エンドの中には裕太に絡みついて離れない執念を見せてくる一面も。主に「笑う蛇」が強烈でした。滝沢に暴行されたのを知って、裕太を抱きしめながら「ハァッ…ハァッ…アイツ、コロシテヤリタイ!!!」と瞳孔を開いて持ち前のヒステリックを前面に出してきます。

ひ、ひぇ~。これには滝沢も「あいつ…女だよ…」とドン引きする始末。兄の周平は閉じ込めたり身動き取れなくしたり支配的な拘束をしてくるのに対し、諒は陰湿さを持ってジメジメと締め付けてくるタイプ。どのシーンだったか忘れましたが周平のことを「あいつ、ヘビのように待ちかまえてるんだ、裕太を」と言っていて、それは諒のことじゃ~ん! と見事なブーメラン帰って来たなって思いました。

攻めでも受けでも喘ぎ声が扇情的なので音量下げて丁度よい。 

 

【滝沢】

一目惚れならそう言えばいいのに素直じゃない男の子代表。幼いころから芸能界の黒い部分を見てきたため、近寄る人間は自分の金や名前目当てだと冷めていたが、裕太が現れてから何故か気になる、他の奴らとはなんか違う、どうしてもあいつだけは手に入れたい――よし、抱こう。とぶっ飛んだ愛情表現をしかけてくる滝沢。よくよく聞けば裕太が自分以外の誰かに笑いかける度に燃えたぎる嫉妬心を抱いていたようです。乙女か? 感情を覚えたてのロボットのように告白するシーンの熱の入れように感動しました。

彼の見せ場である「暴かれた本性」の輪姦はたいへん興奮しました。そうだね、好きなんだよね、藍川くんが好きなんだよね~と始終ニコニコしていたんですが、ここでのKOKIさんが本当に楽しそうで声出して笑った。

その後も裕太の愛の言葉にヘロヘロになる滝沢、いじらしかったです。

 

【櫻井】

バニーちゃんプレイは良かったんですけど櫻井の感情が全然入ってこなくて逆にこんなに感情移入できないことある? 無論個別ルートでの「愛してるんだ!」が「えぇ?」と全然信じられなくて裕太くんと一緒にキョトン顔。櫻井のお姉さま達の過去の非道が彼の人格形成に少なからず影響を与えているのは確かだと思いますが、それにしてもなぜそうなった…と思わざるを得ない、肉便器エンド。一角獣もドン引く徹底ぶり。本当に堕ちるところまで堕ちたら拾ってくれるんですか? どうせ大貴エンドみたくあっさり捨てるんだろ? 絶対拾えよ!

ウサギと裸で抱き合ってた(?)っていうエピソードはなかなかの衝撃でしたが、そこらへんの詳しい状況というかリアルバニーちゃんプレイしてたのかどうかが気になります。 

 

【芳賀】

青臭く汗臭く精液臭いルートというイメージ。結局のところ動機が性欲魔人。同級生組の中では一番青春ぽい雰囲気出してますが始まりそうで始まらないもどかしさ。グッドエンドでは始まってたのかな…? 同性愛は異常だから清く正しい方向へ更生させなきゃ!と張り切ってましたが芳賀…お前もか…(二度目)

しかし裕太くんを意識し始めてからの恋しちゃったんだたぶん認めたくないけど~♪なギシギシ感はニヤニヤしました。肉欲エンドでもなんだかんだ希望があるのでは? セフレから始まる恋愛関係、コイビト遊戯第2部(妄想)に期待です。

 

【周平】

あぁ、有名な「ストロー」ってこれだったんですね。なるほど! これにスカ(大)か、カニバ要素もあったら確実にトラウマになってた。なくてよかった。というかこのゲーム自体、死人がでなくて良かった…。

攻略順的にもラスボスの位置にいらっしゃる裕太の実のお兄さん。顔が似てないと周りから言われてたり、年も離れてたりでまさか腹違いor種違いor義兄弟とかじゃないよね? という心配は杞憂でした。れっきとした実兄弟ルート。裕太が生まれたときから一緒。これからもずっと永遠に一緒。ハッピーエンドでも背中に冷たい風が流れてゆきます。

もうお兄ちゃんが結婚するエンドが一番幸せかなとか思ったりしました。それだったら同級生にひどいこともされず、お兄ちゃんの束縛からも逃れられ、多少の切なさ…は残るのかもしれませんが、行き過ぎた兄弟愛どまりで終われたのでは…。いや、でも結婚後裕太絡みの葛藤で爆発しそうな兄なので、とんでもない泥沼展開が待ち構えていそうな気もする。
もうだめだこの兄…裕太くんが弟として責任をもって面倒を見てくれれれば世界は幸せになれる…。

 

 

★ホンモノの恋人になった後日談はゲーム内ではナシ

諒とコイビト遊戯を初めてから、「俺にもワンチャンある?」って言い寄り始めた攻め共になんだこいつらは…と困惑する部分も多々ありましたが、学園ものらしい切なくもどかしい恋心が見え隠れするシーンもあったので萌えもありました。ただ裕太くんの恋愛感情が芽生える前に濡れ場に突入してしまい、両想いになった後の展開が無いのが残念でした。

そういえばバッド要員の双子、大貴とKOKIですが大貴さんのほうが鬼畜でしたね。KOKIの方は裕太が学校生活を普通に送りながらノリノリだったので全然ハッピー。

あと結構驚いたのが、今や知らない人はいないぐらいの豪華声優陣! もう10年以上も前に発売されたゲームだとは思えない。もっと早くプレイしときゃよかったなぁ~。