Pigeon Blood プレイ感想
ゲームショップに立ち寄ったら偶然見つけたピジョブラ、調べてみたらトラウマゲーの文字がちらほら・・・。トラウマゲー!?ばっちこい!と意気揚々とプレイし始めて約30分、まさかこんなに早く本性むき出しで来るなんて思いませんでした。
パッケージ裏の執事からの一言、あながち間違ってないね!
登場人物は総じて一癖二癖ある野郎ばかりですが、一番「うわぁ・・・」と思ったのは主人公和樹くんの近しい人たち(親類含む)だったので何とも気の毒。
ほんのりとホラー要素あり、胸糞展開ありの性癖詰め込みゲーム。
寝る直前にバッドエンドを踏むと悪夢を見ます。
【登場人物】
主人公/桐島和樹 CV:松田春樹
いいとこの次男
現当主であるお兄さんが急逝し、とある儀式のため桐島家別荘に籠ることに
最初から最後まで洋服が気になる
美作祥輔 CV:佐藤タカ
イケメンのセオリーを詰め込んだ男
20代にして既に余生を謳歌中
ヴィーナスのえくぼにチャームポイントがある
橘裕也 CV:髭内悪太
ストイックに鍛え上げられた男
根性焼きしてくるかなって思ったらしてこなかった
どのルートでも割と強い
雪ノ宮透 CV:634
株式投資している
好きになった子がお手付きと知ると幻滅するタイプ
綺麗なものがスキ
水沢博嗣 CV:清風涼
チンピラではない
この中では良心
やっぱりファッションが気になる
【プレイ順】
裕也→博嗣→透→美作→裕也※全ルートクリア後裕也ルートがもう一つ解放されます
プレイ順は美作を最後にして完全に失敗したので、美作→博嗣or透→裕也が良いかなぁと思います。
ピジョブラで忘れてはいけないのがバッド要員の馨(執事)と瑞樹(急逝した兄)なんですが、この人たちのせいで最後までプレイすると絶妙な気持ち悪さが残るのがこのゲームの辛いところです。
桐島家の現当主であるお兄さんが亡くなってしまったことにより、山奥の別荘に籠って「ふなうち」という儀式を決まった期間行わなければならなくなった主人公の和樹くん。とても仲が良かったお兄さんが急逝した悲しみといきなり圧し掛かってきた桐島家当主という重圧にまだ心の整理ができない、そんな時にやってきた4人の賓客。
ここで4人を家に上がらせてしまったのが失敗でした。
いや、これはもう、謎の力による吸引力のせいもあるので、仕方がないんですよね。プレイヤーの気持ち的にも全員帰ってくれといいたいところです。
家に上げてから、ビリヤードの勝敗予想のところでルート分岐に入るんですが、正直誰も選びたくない・・・と思ったのは私だけじゃないはず・・・。
以下ルート別感想です。
【裕也ルート】
和樹君もヘロヘロになるぐらいマッサージが上手い。覚悟していた顔面パンチや根性焼きもなかったし、頭も良いし察しも良い。裕也ルートでは厭世的で死にたがりの美作さんも「死にたくない!!」と絶叫したり、獲物を狩りに皆で山に入って「熊かなっ!?裕也っ♪」と生き生きしていたのがとても印象的でした。美作さんに生きる活力を与えてくれた男、橘裕也。
しかしグロスチル多い(泣)
【博嗣ルート】
青春よ我々に休息を与えてくれてありがとう。
彼の一世一代の告白シーンで笑ってしまってすみませんでした。あまりにも可愛かったので始終ニヤニヤが止まりません。友達のようなカップルでほほえましい。4人の中では少し毛色の違う、複雑な過去を持っているつぐくん、パッケージ裏の馨のコメントでほとんどネタバレしていたのは目を瞑ることにしましょう。
和樹君も第一印象で割と安全?と感じていたようですし、豹変しないことを祈りながらプレイしてました。言わずもがなピュアな恋愛ルートで一安心。
バッドで目を覚まさない和樹君を必死にどうにかできないか模索している博嗣に秘書が吐いた暴言がひどすぎて笑いました。ぶちまけすぎです。でもそんなつぐくんの想いは届いた・・・っぽい終わり方で未来がありそう。
ハッピーエンドは屋敷の中でいちゃいちゃして終わり。幸せになれよ~!
【透ルート】
悪友とつるんでいたら超絶タイプの子と付き合えた件
お互い意識高めで早々に恋愛モードへ。透ルートはお兄さんや馨の嫉妬心をバリバリに感じます。和樹君が純粋に恋するのをどうしても阻止したい和樹親衛隊の皆さん(2人)により選択肢を間違えるとすぐ足元をすくわれる背水の陣。
バッド回収してて容赦なく馨に銃でぶち抜かれた時はドン引きしました。
ここでは美作さんと愛人関係になったりできます。透さんにとっては絶許な関係なのできっと嫌悪感剥き出しにされて疎遠になったと思うと…美作さん良く分かってるな~と感心してしまいますね…
鬼との戦いで指に後遺症残っちゃった透さんですが、家とは離れて和樹くんとたまにラブラブバカンスを楽しんでいるようでした。幸せそうで何よりです。
【美作ルート】
裕也ルートであんなに錯乱していたのにここではそうでもなくて思ったより冷静。鬼に向かって「ハッハッハなにその顔キモイ~~~」って言ってのけるメンタルの持ち主。鬼さんこちらです!
他のルートより選択肢が多くて焦りました。これ1つでも間違えたら即バッドの畜生システムなのか? それともこの選択肢は意味がないのか? よく分からない…美作祥輔よく分からない…混乱しながら寄り添い気味で選択肢選んでいったら雲行きが怪しくなりつつも何とかハッピーエンドに辿り着けました。果たしてこれはハッピーエンドなのだろうか? いや、彼を更生させるにはこれで良いのかもしれない・・・和樹君に人間として1から更生させてもらってください・・・。
ことあるごとに馨が「殺しましょう…そうだ、美作を殺しましょう!」って名案のように誘ってくるので、頷いてマウスをクリックする手をグッと堪えることが大切だと思いました。負の感情に囚われてはいけない。ヒトゴロシ、ヨクナイ…
★馨(執事)は攻略できなかった
4人攻略し終わって最終的に執事ルートが解放されたらいいな~と淡い期待を抱いていましたが最後に開放されたのはまさかのお兄さんの真相だったので胸が痛くなりました。馨はどう頑張ってもあがいても和樹君と結ばれることは無く、最終手段であんなことをしてしまったのだな…と思うと、可哀想すぎて胸糞悪いです…。
お兄さんである瑞樹の真相は遠縁の美作さんが分かりやすく語ってくれて、ローションとゴムも見つけてくれちゃったから大体の事情は察することができました。透さんも「君の話をしているときの瑞樹さんはまるで恋に溺れているかのようだった…」と詞的な言い回しをしていましたが恋って言っちゃってましたし…。その話を聞いてドン引きしていた時の透さんの顔が見たい。
ゲームの初めの方で馨が話していた、昔山の中で蜂?が襲ってきたときに馨を囮にして兄弟は逃げたっていうエピソード、それ聞いた時にあ、瑞樹さんヤバイ奴――?と感じていたのでマジモンのブラコンモンスターだったのは全然OKなんですが、和樹君に向けられない欲望を代わりに馨で発散していたところが、衝撃ポイント大量加算でしたね。それでいいんか瑞樹兄さん。
馨絡みのバッドの衝撃度から個人的にはもう馨自体がトラウマなので、あまりにも可愛そうだからハッピーエンドあっても良かったんじゃ?と思ったんですけど、瑞樹さんに末代まで呪われそうなので、これはこれで仕方ないかと思いました。報われないですね。ただ、プレイし終わった後、馨の喋ってる声を聴いていると悪寒が走るようになりました。すまない、馨・・・。