ボブゲはいいぞ~

BLゲームのプレイ備忘録

Paradise プレイ感想

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イケメン主人公で総受とか最高じゃない? しかも主人公はCV刺草ネトルだし、もうプレイするしかない! とポチったパラダイスですが、ちょっと危険だけど楽しい南の島で繰り広げられるリゾートBL(?)だと思ったら痛い目を見ました。

極限状態で露呈してくる人間の本性、化けの皮も剥がしてしまえば中身は一緒だね♪ なクローズドサークル。色んな場面で叫びまくる声優さんたちの演技がすごすぎる。

グロ耐性少しだけあれば耐えられるレベルのスチルあり、ラストシーンのボリュームの物足りなさはあるものの、とても面白かったです!

 

ストーリーはアルバイターの主人公アヅマが福引で南の島へのリゾート旅行を引き当てるラッキーな展開から始まります。

だけど、蓋をあけたらそこは男だらけのガチ・サバイバルゲームの始まりで・・・?

嫌な予感しかしません!

 

【登場人物】

 

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主人公/アヅマ(総受)CV:刺草ネトル

イケメンでフリーのアルバイター。だるくゆるく生きている若者。

濡れ場に入ると結構激しめに喘ぎ出すのでびっくりした。

イケメン設定だけど陰キャを極めている。

 

 

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ミツギ CV:一条光

仕事のため島に来たと言う建築士

最初の印象が悪過ぎるし、見た目が完全にインテリヤ○ザ。

愛想無い、あたりが強い、沼に落としてくる、とまぁおかしな言動をとるから絶対危ない奴。近付きたくない。

 

 

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マツダ CV:テトラポット

面倒見の良い中間管理職。釣りで島に来たらしい。サバイバルゲームでは終盤まで生き残りそうなタイプ。

しっかりし過ぎたその性格で無人島でもリーダー的存在に。

頼れる男!お兄さん!なんか話しやすくていい感じ!

何かあったら守ってくれると思ってた。

 

 

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タカラ CV:湯町駆

いいとこの生まれの大学生。

意味深な食いしん坊アピールで不穏さを感じさせる。

脚力どうなってるの? パッケージの死んだ目の理由は一体?

飢餓状態での迫真の演技に感動してボイスセーブはほぼタカラの絶叫で埋まった。

 

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ホンゴウさん(左)

今回の旅行の添乗員さん。

どう見てもカタギではないが、実はカタギである。

プレイ半分ぐらいまで本気で彼が黒幕だと思っていた。

 

 

シマダさん(右)

カメラマン。イケメンも好きだし蟹も好き。生きとし生けるもの、命の無いものみんな好き。

彼のせいで赤いパンツを履いている人は信用できなくなってしまった。

 

 

【プレイ順】

ミツギ→マツダ→タカラ

 ホンゴウさんとシマダさんに関してはバッドエンドのみ。

 

まず共通ルートですが、島へ出航する船乗り場でホンゴウさん見た瞬間に、

「やだ、この人怪しい!」と思ってしまったのをここで懺悔します。見た目だけで判断してごめんなさい。

共通ルートでは、旅の始まりってこともあり、皆少しの緊張とワクワク感を出しながらイイ感じにリゾートを満喫していました。特にタカラとは年も近いし話しやすいし、アヅマもすぐ打ち解けます。ここでめちゃくちゃ感じが悪いのがミツギさんですが、これがまた良い具合に後々効いてくるんですよね~。2週目からはもうこの時点で好感度が上がってくる謎の現象が起きます。

マツダは第一印象、快活としたアウトドア系サラリーマンって感じなので、普通に、島でのいさかいやら何やらをビシッ!と解決してくれるのかなって思ってました。もちろん彼のルート以外では、責任感のある大人なので、それなりにちゃんとしてました。彼のルート以外では。

ルートに入るとテトラポット登さんの演技が神がかっているので、色気と恐怖の板挟みで悶えることになります。未知の体験でした。

 

以下、ネタバレあり個別ルート感想です!

 

【ミツギルート】

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クールで愛想のないエレガントヤクザかと思いきやアヅマも骨抜きスーパーダーリンでしたね! これぞ正統派ギャップ萌え。

船に乗る前から感じ悪くて、島に着いてからも理不尽な仕打ちを受けるし、すっかりアヅマは耳を〇ませばの雫ちゃんの如く「やな奴・・・やな奴やな奴やな奴!」とめちゃくちゃに意識しておりました。

どうやったら恋愛関係になれるのか不思議でしたが、ミツギさん、割と序盤からアヅマに対して「誘ってんじゃねぇ!」とキレたり、顔が近付いたら「ポッ」と頬を赤くしちゃったり、どうも意識している様子。好きじゃん、それ。とか思っていたら、アヅマを誘う強力な魔力(ミツギさんからいいにおいがする)と神様のいたずら(ログハウスを一緒に使う)により、運命的に恋に落ちちゃいました。

黒幕にアヅマが狙われてると分かったミツギが、皆で協力して島から脱出しようと頑張って作っていた船を、アヅマのために全部燃やしてしまうんですが、その時のミツギさんの堂々とした立ち振る舞いがもう、カッコよすぎて目頭が熱くなりました。皆を敵に回してもアヅマを守る、皆を裏切ったからには、報いも受ける。そりゃあアヅマもハートに矢が刺さりますわ。

バッドエンドでは対照的に、ミツギを守りたいがためにアヅマが「みんなクソ! ミツギ以外は 全員死ね!」と、暴走してしまうんですが、このアヅマの気持ちもちょっとだけ分からなくもない。全ルート終えてからは特に

 

マツダルート】

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お願いだから嘘と言って~憧れのあの人は暴力亭主~

マツダルートもとい、DVルート。猛獣からも変態からも助けてくれそうな彼ですが、目の前の人が一番の怪物。これが・・・ギャップ萎え?そんなの聞いたことない・・・。でも・・・CVテトラポット登マジ最高じゃん・・・。

雲行きが怪しくなった途端雷ドッカーンでしたね。貯蔵庫管理宣言には、いや~ついにやっちまったな~!と頭を抱えました。

導火線に火を点けたのはウチムラで、確かにプレイヤーも最初はいいよ!殴っちゃいな!って多少は思ったかもしれません。ただウチムラがYESと言うまで冷静に淡々と殴り続けるその様子はマツダヤバイ奴じゃんこのルート大丈夫なの?と胸をざわざわさせてくれました。

主人公パワーも虚しく、マツダを止めようとしたアヅマも返り討ちにされ絶望の色に染まります。容赦なく暴力!ヒェ~痛そう。

マツダも追い詰められた上での破綻だったので、他ルートではこんなことにはならないんですよね。

そういやバッドで皆殺ししてやる~的な思考になるのって、アヅマとマツダの2人だけだったと思うんですが、何となくアヅマとマツダって似た者同士な感じがします。お互いフィーリングで感じ取った何かがあるんでしょうか。アヅマもマツダのことをあんなに色々あったのに「嫌いになりきれない」って言ってましたし。

あとシナリオの途中でナチュラルにマツダの暴力に「加勢」する選択肢があったのにも笑いました。

 

 

【タカラルート】

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黒幕です。満を持しての黒幕でございます。ミツギとマツダルートをクリアしないとタカラルートに入れないため、タカラルート入れないじゃん・・・と思ったところで深読みしない事が一番です。

「ボク、黒幕!」と瞳孔を開いて迫ってくるタカラちゃん。あの可愛くて人懐っこくて明るいタカラちゃんはどこへ? 多少イかれてはおりますが、こちらも可愛くて人懐っこくて明るいタカラちゃんなことには間違いありません。

人間離れした動きで名もなきモブを文字通り食い漁り、アヅマの血と肉を「あま~い♡」と言ってのけるまさかの食人族のお坊ちゃん。ど、どういうこと? 急に異世界に迷い込んでしまった気分です。

一族の復讐のために仕組まれたこの無人島旅行とのことですが、本来ならばアヅマもろとも皆殺しで完遂だったはずのところ、アヅマに対する思い入れが強すぎて計画は失敗。ここからがやっとタカラルートの始まりです。

バッドエンドの一つで、アヅマの過去の話を掘り返しながら、タカラが拷問するシーンがあるんですが、とんでもない重さにマジかよ・・・アヅマ・・・(泣)と彼が今までのストーリー中、島を出られないことにさほど悲観していなかったことや、誰にも知られずに死んでいきたいだとか、そういう虚無的な感情の理由が分かるんです。

このアヅマの過去のこと、きちんと知っているのはタカラぐらいしかいないんだよな・・・。

そんな拷問にも屈せず、アヅマは隙を見てタカラに目つぶしをかまします。両目血だらけにして悶え苦しむタカラちゃんを横目に監禁されていた施設を後にするアヅマ・・・。

恐ろしい子!!!

さすがのメンタルを持つ主人公です。

アヅマとタカラは特殊な関係なので、果たして恋愛なのかどうかまだ疑問が残ります。が、ずっと獲物だと刷り込まれてきたアヅマと実際に関わってみて、タカラの心も変化しているようなので、今後の改心に期待です。復讐やめよ!

 

 

【ホンゴウエンド/シマダエンド】

 

ミツギルートからホンゴウBAD、マツダルートからシマダBADに行けます。

 

ホンゴウさんに関しては色々な要素が積み重なり、殺速読法を使わないとクリアできませんでした。もちろん彼は黒幕では無いし被害者なんですが、まぁその追い詰められるということがどんなに辛いのかというのをホンゴウさんを通して体験させてくれるような・・・そんな気持ちになりました。

ホンゴウさんには幸せになってほしい。

 

シマダBADは小道具が出てくるので嫌いな人は嫌いかもしれない。

マツダルートで、アヅマがマツダに森の中で犯されてしまうシーンがあったんですが、そこでタカラとかホンゴウさんとかシマダさんに見つかってしまって、タカラがガチなドン引き叫びをしたり、ホンゴウさんが戸惑っていたりする中、シマダさんだけは「へぇ・・・ふぅん・・・」とニヤニヤしてるんですよね。

その時の顔がザ・嫌な奴の顔でちょっと笑ってしまったんですが、全編通して絶妙にいや~な奴やってるのでそこまでギャップは無いかもしれない。

ミツギとアヅマが並んでる写真を「イイネェ…」と言いながら撮ったり、マツダとアヅマが貯蔵庫で何をしてるのか見に行ったりして、こちら側と似たようなこと考えてそうな部分は否めないので、コーヒーは結構ですがアヅマとミツギのツーショット写真だけ見せて欲しいところ。

 

【パラダイス・・・?楽園はいずこ】

 

本編ではタカラルート以外は島を出た後の話がありません。

特典ドラマCDでちょろっと聞いたミツギ編後日談はその日の夜に豚とキムチをスーパーで買うぐらいには影響を受けましたが・・・。

良い意味でも悪い意味でも登場人物のギャップに振り回されたアヅマ、その人の全てを受け入れる事ができるのか? 主人公って大変だな。

彼らが目指す楽園に辿り着けるのはまだまだ先になりそうですね。